慢性硬膜下血腫の症状で頭痛が起こる?後遺症や再発について調査!

脳のメカニズム

慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)という言葉を聞いたことはありますか?

硬膜下血腫には急性のものと慢性のものがありますが、どちらも脳と脳表面を覆っている「硬膜」という膜の間に血液がたまってしまった状態を指します。

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急性硬膜下血腫は受傷後ただちに、あるいは数時間といった早期から発症するのに対し、慢性硬膜下血腫は受傷後3週間~数か月ほどたってから症状が現れるといったものになります。

ではこの慢性硬膜下血腫ではどのような症状が起こるのでしょうか?

慢性硬膜下血腫の症状で頭痛が起こったり、発症してしまったあとの後遺症や再発の危険性などについても詳しくご紹介していきます。

慢性硬膜下血腫の主な症状とは?子供や高齢者は注意が必要?

慢性硬膜下血腫の症状は前述のとおり、3週間~数か月ほどたってから現れるのが一般的です。

子供や高齢者の方は血管が弱いので頭を強く打ったりしてから数週間経ち、慢性硬膜下血腫の症状が現れるというケースがあります。

慢性硬膜下血腫では、脳と硬膜の間に液体を入れた薄い袋状のようなものができて、この中で出血を繰り返すことによってこの袋状のものが大きくなっていくことで、次第に症状が現れます。

片麻痺

血腫のできる場所にもよりますが、血腫が脳の一部分を圧迫している間は脳の局部に影響が出るため、片麻痺の症状が出ることがあります。

脳の右側に血腫ができれば左片麻痺、左側に血腫ができれば右片麻痺になります。

意識障害・精神症状

脳にできた血腫が次第に大きくなると、脳の局部だけでなく、全体的に影響が出始めます。

これによって脳の高次機能が障害され、意識障害や、人格変化や気分の変調などといった精神症状が現れます。

神経症状

神経症状も意識障害や精神症状などと同様、血腫の増大が脳の全体に影響が出始めてから起こることや多いです。

症状としてはしびれ、うまく話せないといった失語症、痙攣などが現れます。

頭蓋内圧亢進症状

頭蓋内圧亢進症状は、血腫が大きくなることで脳が圧迫されるために引き起こされる症状です。

そのために嘔吐やうっ血乳頭などといった症状がおこります。

慢性硬膜下血腫の症状で頭痛は起こる?

次に気になるのが慢性硬膜下血腫の症状で頭痛が起こるのかどうかです。

結論から言うと、慢性硬膜下血腫で頭痛は起こります。

この頭痛も受傷後すぐにではなく、やはり3週間~数か月後に症状が出始めます。

そのため、受傷してから忘れたころに頭痛が出るのが特徴です。

特に慢性硬膜下血腫は50代以上の男性によく見られ、高齢者に好発することから、中には受傷したこと自体を忘れている人も多くいます。

慢性硬膜下血腫は頭痛から始まる人もいれば、上記のようなほかの症状から始まる人もいます。

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さらに1つの症状だけでなく、さまざまな症状が組み合わさって症状が出る場合もあります。

慢性硬膜下血腫の特徴は「受傷後3週間~数か月後に症状が出始める」ということがポイントになっているので、受傷後に無症状の期間を経てこれらの症状が現れる場合は注意が必要です。

慢性硬膜下血腫の後遺症や再発について教えて?

子供が走って転ぶ瞬間

次に慢性硬膜下血腫を発症したあとの後遺症や再発について解説していきたいと思います。

後遺症とは?

まず後遺症とは、頭部外傷が治癒してもそのあとに何かしらの障害が残ることをいいます。

脳の後遺症には大きく分けて3つの種類があり、身体症状、神経症状、精神症状に分けられます。

身体症状としては、片麻痺や外傷性てんかん、植物状態などがあげられます。

神経症状としては、視神経損傷による視力障害や聴神経損傷による聴力障害、そして精神症状としては、認知機能の低下や記憶力の低下、人格の変化など様々な症状があげられます。

これらは血腫の大きさや部位などにも大きく関係してきます。

そのため、これらのようなはっきりとした症状が現れる人もいれば、中には疲れやすい、物忘れが多くなった、天気の悪い日だけ頭痛が起こる、などといった軽度な症状が現れる人まで様々です。

もちろん、中には後遺症自体が全く残らない人もいます。

再発の可能性は?

慢性硬膜下血腫の再発率は、一般的に8~20%程度といわれていて、早期に適切な治療を行うことで完治することも可能です。

慢性硬膜下血腫の治療は一般的に血腫を取り除く手術が行われます。

方法としては、麻酔をかけたのちにドリルや錐などで頭蓋骨に穴をあけ、チューブで血腫を除去したのちに洗浄し、穴を閉じます。

再発した場合でも同じ穴を使用して手術ができることが多く、ほとんどの場合は治癒します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

慢性硬膜下血腫の症状で頭痛が起こるのか、そして発症したあとの後遺症と再発の危険性について詳しく解説しました。

慢性硬膜下血腫は受傷後3週間~数か月後に起こることが特徴です。

そのため、受傷してしばらくしてから頭痛をはじめ、上記のような症状が出た場合は慢性硬膜下血腫の可能性があります。

慢性硬膜下血腫は小さければ自然と吸収されて自然治癒する場合もありますが、大きさや受傷の状態によっては次第に大きくなり様々な症状が出ることもあります。

そのため、慢性硬膜下血腫を疑ったら早めに病院へ行きましょう。

特に、小さなお子さんや高齢者の方が頭部を強く打ったりした場合は経過をしっかり観察しないといけません。

受傷後にMRIなどの検査を受けて異常なしとなってもその後、数週間後~数ヵ月後に疑わしい症状が出た場合は早期、医療機関を受診するようにしましょう。

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