
冬になるとインフルエンザが流行し始めるため、インフルエンザの予防接種を受けたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
インフルエンザの予防接種を受けることで、なんと50~60%もインフルエンザの発症を軽減でき、感染したとしても症状が重くなることを押さえることが分かっています。このインフルエンザの予防接種ですが、稀に副作用で頭痛などの症状が起こることがあります。
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そんな本日はインフルエンザ予防接種で起こる頭痛やその他の副作用(吐き気・嘔吐)が起こる場合の対処法を詳しく解説していきたいと思います。
インフルエンザ予防接種で頭痛は起こる?
インフルエンザの予防接種で最も多い副作用の1つに頭痛がありますが、これは全体の5~15%程度といわれています。
そもそもインフルエンザの予防接種で副作用が出るのは、予防接種をすることで不活性ウイルスが体内に入ってくることによって身体がウイルスに反応し、抗体を作ろうとしているからなんですね。
こうして抗体を作っておくことで、本物のインフルエンザウイルスが入ってきたときに戦える準備をしておくのです。
その際に風邪と同じような症状が出ることがあるため、頭痛の症状が出ることがあるのです。
インフルエンザ予防接種で吐き気・嘔吐・その他の副作用は?
次にインフルエンザ予防接種を受けて頭痛以外の副作用(吐き気・嘔吐)にはどのような症状があるのでしょうか。
副作用の症状についてひとつずつ詳しくご紹介していきます。
吐き気・嘔吐
インフルエンザの予防接種で、吐き気や嘔吐が起こることもあります。
これも頭痛が起こるときと同じ仕組みで、体内に入ってきた不活性ウイルスに対して抗体を作ろうとしていることで起こります。
注射部位の腫れ・痛み・かゆみ
注射部位の腫れや痛みは、全体の10~20%ほどの確率で起こるといわれています。
インフルエンザの予防接種は通常皮下に薬液を注入します。
このため、注入した部分で反応が起こることで、皮膚が腫れたり痛みを生じたりするのです。
要するに、これも頭痛が起こる場合と同じように、抗体を作ろうとしているために起こる反応なんですね。
また一種の皮膚アレルギーという場合もあるようで、この場合腫れやかゆみを伴うこともありますが、多くは2~3日ほどで軽快します。
悪寒・発熱
予防接種では不活性化ワクチンを接種すると言っても、体にとっては異物が侵入してくるのと同じです。
そのため身体の免疫機構が反応し、体温をあげて異物をやっつけようとするために、悪寒や発熱といった症状が出るのです。
アナフィラキシーショック
最近、芸能ニュースなどでよく聞くのが「アナフィラキシーショック」です。
叶美香さんやオセロ・松嶋尚美の娘さんがアナフィラキシーショックで緊急入院したと世間を騒がせていたので知っている人も多い症状だと思います。
予防接種の副作用として最も重篤なのがアナフィラキシーショックです。
これは突然の意識障害や痙攣、呼吸困難といった症状があげられます。
これはアレルギー反応の1つで、インフルエンザの不活性ウイルスに過剰に反応してしまうことで、全身に症状がでてしまうのです。
意識障害や呼吸困難など命に関わる重篤な症状が体に現れるために速やかに医療機関を受診するようにしてください。
インフルエンザ予防接種の副作用が起こった場合の対処法は?

最後にインフルエンザの予防接種を受けたあとに頭痛や吐き気・嘔吐などの副作用が現れた場合の対処法について詳しく解説したいと思います。
頭痛
頭痛の症状の多くは大体2~3日ほどで収まることが多いため、あまりにひどいようでなければ経過観察とし、自然と収まるのを待ちます。
ですが、症状が長引く、つらくて日常生活に支障が出るといった場合は、医療機関を受診しましょう。
また市販の頭痛薬や鎮痛剤を飲んでも構いません。
吐き気・嘔吐
吐き気や嘔吐によって水分が失われてしまう場合、脱水症状に陥ってしまう可能性があります。
そのため、できるだけこまめに水分補給をするようにしましょう。
特に嘔吐する場合は、電解質も一緒に失われてしまうため、スポーツドリンクや経口補水液のOS-1といった電解質を含んだ飲み物が効果的ですよ。
これらの症状は、1~2日ほどで収まることが多いですが、それ以上続いたり、日常生活に支障が出るようでしたら早めに医療機関を受診しましょう。
脱水がひどい場合は点滴をしてもらったり、吐き気止めを処方してもらえる場合があります。
注射部位の腫れ・痛み・かゆみ
注射部位に腫れや痛みがある場合は、濡らしたタオルなどで冷やすと効果的です。
かゆいからと言ってかきすぎてしまったり、注射部位に余計な刺激を与えてしまうと、腫れが広がってしまったり、熱をもってしまうこともあるため、あまり触らないようにするのが良いですよ。
悪寒・発熱
一般に予防接種の後の発熱は2~3日ほどで軽快するので、経過観察をするのが良いでしょう。
ただし、38度以上の熱や長引く場合は医療機関を受診するようにしてください。
また、子どもや乳幼児の場合、発熱のほかにいつもと様子が違う場合は早めの受診が必要です。
アナフィラキシーショック
アナフィラキシーショックは予防接種後30分以内に出ることが多いとされ、放置すると命にかかわることがあります。
そのため予防接種後30分は病院で安静にし、重篤な副作用がでないことを確認してから帰宅するようにしましょう。
もしも、帰宅してからこれらのような症状が現れたら、ただちに救急車を呼んでください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インフルエンザ予防接種による副作用(頭痛、吐き気、嘔吐)が出た場合の対処法などについて詳しくご紹介しました。
毎年、冬になると流行するインフルエンザですが、予防接種をすることでかかるリスクを軽減させたり、かかっても重症化せずにすませることができます。
ですが、稀に副作用が出ることもありますが、軽度なものや数日で収まるものであれば、脱水に気を付けながら様子を見ましょう。
重篤な副作用とされるものは非常に頻度は低いとされていますが、多くは接種後30分以内に起こることが多いため、予防接種をした後の30分ほどは病院で安静にしてから帰るようにしましょうね。
これからインフルエンザが流行る季節がやって来ますので今の時期から予防接種を受けておきたいものです。
あとは基本的なことですが、外出先から帰宅したら手洗いうがいは必ず行い、部屋の湿度も乾燥しない程度に一定数以上保っておくようにしましょう!
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