
お休みの日くらいゆっくり寝ていたい…。誰しもが思うことだと思います。
ですが、そう思ってついつい寝過ぎると、起きたときに頭痛がしたり体がだるいなと思ったりしませんか?それはもしかすると寝過ぎが原因によって起こる偏頭痛かもしれませんよ。
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そんな本日は、寝過ぎで頭痛が起こる原因や、そのほかの症状が現れたときの対処法などについて、詳しくご紹介していきます。
寝過ぎが原因で頭痛は起こるの?
まず、寝過ぎることが直接の原因となって頭痛は起こるのでしょうか?
結論から言うと、寝過ぎたことで頭痛が起こるときに考えられるのが片頭痛になります。
片頭痛は偏頭痛ともいいますが、片方だけにおこるものではなく、頭の両側や全体が痛くなる場合もあります。
この片頭痛ですが、これは脳の血管が拡張することでおこります。
それにより、脳血管の周りにある神経が刺激されて痛みとして感じてしまうのです。
きっと休日に寝すぎてしまう人は、仕事で疲れていたり、日ごろからストレスがたまっていたりしませんか?
通常、脳の血管は、緊張状態だと収縮し、リラックス状態だと拡張します。
そして、この程度の差が大きいほど血管の収縮や拡張に大きな影響を及ぼし、頭痛を引き起こす原因となるのです。
そのため、日ごろの疲れやストレスが大きいほど、リラックスした時に反動が大きくなり、寝すぎる、すなわち睡眠というリラックス状態を長く続けることで頭痛が引き起こされてしまうのです。
寝過ぎによる頭痛以外に吐き気やめまいも起こる?

次に寝過ぎが原因で吐き気やめまいなどの症状が体に不調として現われることがあるのでしょうか。
実際に、寝すぎることで、頭痛のほかにも吐き気やめまいが起こることもあります。
これは自律神経が大きく関係しています。
自律神経とは「交感神経」と「副交感神経」の2つからなりますが、交感神経は興奮した時に優位になり、副交感神経はリラックスした時に優位になります。
すなわち、互いに逆の働きをして体のバランスをとっているのです。
このうち副交感神経は睡眠時や食べ物を消化している際に優位になります。
ご飯を食べた後に眠たくなるのは、消化の段階でこの副交感神経が優位になるためなんですね。
このように自律神経は睡眠や消化器官と密接なかかわりがあります。
ですが、寝すぎることで、この自律神経のバランスが崩れてしまいます。
寝すぎると身体がだるくて重いという経験はありませんか?
これは、副交感神経から交感神経にうまくスイッチの切り替えができないためにおこります。
これに伴って自律神経支配下の消化器官にも影響が及び、吐き気や胃もたれなどといった症状が現れるんですね。
また、自律神経は消化器官だけでなく、実は全身に大きなかかわりがあります。
このうち耳の平衡感覚を司っている「三半規管」に影響が出ることでめまいが起こることもあります。
また、自律神経の乱れによって、寝たはずなのに疲れている、身体が重い、立ちくらむ、動悸がする、ふらふらするといった全身症状が出ることもあります。
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寝過ぎによって起こる頭痛の治し方や対処法を教えて?

最後に寝過ぎが原因で起こる頭痛の治し方や対処法について詳しく解説します。
寝すぎたことが原因で起こる不調には、以下のことが効果的なので是非、試してみてください。
起きたら太陽の光を浴びる
寝すぎたときでも、起きたらまず太陽の光を浴びましょう。
太陽の光には脳の覚醒を促し、交感神経を刺激する作用があります。
そのため、自律神経のスイッチがスムーズに切り替えられ、様々な不調を改善することにつながります。
朝、起きたらカーテンをすぐ開けるという習慣を身に付けておくと良いですよ。
太陽の光を浴びながら思い切り深呼吸しましょう。
温かい飲み物を飲む
温かい飲み物を飲むことも効果的です。
特に寝すぎで頭が痛い場合は少量のカフェインの摂取がお勧めです。
寝すぎによる頭痛は頭の血管の拡張によっておこりますが、カフェインには血管収縮作用があるため、症状が緩和されることがあります。
ただし、飲みすぎると交感神経が過剰に刺激されてしまうこともあるので、1杯分を目安として飲みましょう。
ストレッチをする
寝すぎたときのめまいや吐き気などは、自律神経の乱れのほかに血行の悪さが関連していることもあります。
ずっと眠っていた状態だと副交感神経が優位となり、血圧が下がり、脈も遅くなります。
そのため、寝すぎてしまうと目が覚めてもすぐに自律神経のスイッチの切り替えができず、血圧も脈も低く遅いままとなります。
本来であれば覚醒すると同時に交感神経のスイッチが入って血圧や脈の上昇がみられるのですが、寝すぎるとこれがうまくいかずに血行が悪くなってしまいます。
そこでストレッチをすることで筋肉を動かすと、全身の血流が改善されます。
また、運動刺激が加わることで交感神経が刺激され、本来の自立神経のあるべき状態に近づけることができるため、寝すぎによるさまざまな不調にはとても有効です。
お風呂に入って血行を改善する
お風呂に入って身体を温めることも効果的です。
お風呂にゆっくりと浸かることで、身体があたたまり、血行が改善されます。
また、熱刺激を受けることで交感神経が刺激され、寝すぎた身体を覚醒させる効果があります。
ですが、温度の高いお風呂に長いこと入っていると逆に気持ち悪くなったり貧血を起こしたり、のぼせてしまうので注意してください。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かって、その際にはしっかりと水分も摂るようにしてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
寝過ぎが直接の原因となって頭痛を起こしたり、吐き気、めまいなどを起こす場合があるので、普段からしっかり対処しておきたいものです。
寝過ぎてしまうことで脳血管の変化や自立神経の乱れなどによって、頭痛をはじめ様々な症状がおこるということを頭に入れておいてくださいね。
これらの寝すぎによる様々な不調を引き起こさないために、休日だからといって寝すぎないことも大切ですよ。
また、普段から質の良い睡眠を確保することも必要で、休日の前日だからといって夜更かしするのもよくありません。
そのため、早寝早起きを心がけ、規則正しい生活を送りましょうね。
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