
月に1度の生理によって頭痛や腰痛、腹痛などで不調を訴える女性も多いと思います。
なかにはイライラしたり、いつも以上に食欲が増してしまったり、人によってさまざまな体調の変化を感じるので本当に憂鬱になりますよね。特に生理前などはこれらの不調が顕著に現れると言われています。生理前のさまざまな不調のことを月経前症候群(PMS)というのを知っていましたか?
男性にはまず理解することが出来ない女性の悩みでもある生理による体調不良。体調にまったく現れない人もいれば、外に出ることも出来ないくらい体調不良になってしまう人もいるくらいなので、周りの人に理解してもらうのもとても大変なんです。
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まずは月経前症候群(PMS)について簡単にご紹介したあとに、生理前の頭痛の原因や対処法についても詳しくご紹介したいと思います。
月経前症候群(PMS)の主な症状とは?
生理前の頭痛を始めとするさまざまな不調を引き起こす月経前症候群(PMS)の主な症状についてみていきたいと思います。
まずは、月経前症候群(PMS)にはどのような症状が現れるのか下記にまとめてみました。
精神的な不調
- 倦怠感によって無気力になる。
- 情緒不安定になり泣いたり笑ったり感情の起伏が激しい。
- パニック状態になったり取り乱したりする。
- 思考能力が低下したり、集中力の欠如。
- 神経過敏になり、興奮状態になりやすい。
- 忘れ物が多くなったり、記憶力が著しく低下する。
- いろんな匂いや光、騒音などに過敏になる。
- 寝れなくなったり、逆によく寝るようになる。
- 気分の落ち込みが激しい。
- 常にイライラして怒りっぽくなり身近な人に八つ当たりしてしまう。
月経前症候群(PMS)による精神的な不調はこんな感じですが、結構当てはまる人も多いんじゃないかと思います。
身体的な不調
- 動悸が起こりめまいがする。
- 体の火照りを感じる。
- 浮腫みが酷くなる。
- おならが出やすくなる。
- 倦怠感、疲労感が増す。
- 胸部に痛みや張りが出る。
- 頭の痛み、頭重感、こめかみの痛み。
- 抜け毛、頭皮の脂性、フケの発生。
- 太りやすくなる。
- 背中や腰の痛みを感じる。
- 首凝り、肩凝り、筋肉痛。
- 手足の痺れを感じる。
- お腹の痛み。
- 便秘。
- お腹をくだしやすい(下痢)。
- 唇がカサカサになったり、口内炎が出来易くなる。
- ニキビや肌荒れが酷くなる。
- 食欲増進、拒食、甘い物の過食。
- 体臭に変化が現れる。
- 食欲不振、ムカムカする、嘔吐、吐き気。
月経前症候群(PMS)による身体的な不調をまとめてみました。
精神的な不調も辛いと思いますが、身体的な不調が出てきてしまうと私生活に支障が出てきてしまうのでどうすることも出来ませんよね。
月経前症候群(PMS)を引き起こす原因とは?
月経前症候群(PMS)の主な症状についてみてきましたが、次はなぜそのような症状を引き起こすのか原因についてみていきましょう。
未だに原因は解明されていない
女性ホルモンの増減によって月経前症候群(PMS)を引き起こしたり、ビタミンや体に必要な栄養不足が原因とも言われています。さらにプロスタグランジンが過剰に分泌されることも原因のひとつとされています。
ですが、どの原因も決定的なことではなく現時点では原因不明とされています。
女性ホルモンの乱れ
月経前症候群(PMS)が起こる時期というのは人によってまったく違うので断定できませんが、大体生理の3日前~2週間前ほどとかなり日数のズレが生じます。
日数のズレが生じるということはホルモン分泌の増減に何かしらの関係があると言えます。
生理前に頭痛が起きる原因とは?
月経前症候群(PMS)が起こる原因と症状についてみてきましたが、次は生理前の頭痛にポイントを合わせてみていきましょう。女性にとってみれば、生理も妊娠も何かと負担が大きいものでしょう。
しかし、それらにさらに頭痛まで加われば、どうにも辛いことでしょう。まずは、生理のほうを見ていきたいと思いますね。生理といえば腹痛が有名ですが、頭痛が起こることも大いにありえます。それも、生理前に起こってしまうわけです。
生理前に頭痛が来れば、頭痛で苦しんだうえに、さらにそのあと生理痛も来るということですので、精神的な負担もかなり大きいと言えます。生理前の女性に頭痛が起こるという問題の原因とは、いったい何なのでしょうか?
それには、エストロゲンとプロゲステロンという、女性ホルモンが関わっていたのでした。
こんな名前を聞いてもあまりピンと来ないかもしれません。エストロゲンとプロゲステロンは、妊娠の維持に関わるもので、妊娠時には増え、出産後には減り、これによって抜け毛を誘発したりもします。
そんなエストロゲンとプロゲステロンなのですが、エストロゲンが減ることによって、脳にあるセロトニンというものが減ってしまうことが、頭痛の原因となっていたのでした。脳の中からセロトニンが減っていった場合、脳の中にある血管が広がっていくことになります。
すると、それにあわせて血管のまわりにある脳の中の神経が影響を受けてしまうのです。
このことによって、頭痛へとつながっていくことになるのですね。頭痛といえば重病も考えられますから、怖いでしょう。生理前の頭痛はそういうものではありませんが、迷惑であることに変わりはなさそうです。
妊娠初期に頭痛が起きることはあるの?
次は、妊娠初期の頭痛の問題について見ていきたいと思います。
そもそも、妊娠初期の女性に頭痛が起きるということはあるのでしょうか?頭痛はいつでも起こり得ますから、妊娠初期の女性に頭痛が起きても、それ自体はおかしくありません。
では、そうした一般的な頭痛が起きることではなく、妊娠初期の女性に特有な頭痛というものはどうなのでしょう。
結論から言えば、そのような頭痛はあります。
前に述べましたように、生理前の頭痛には、エストロゲン、プロゲステロン、セロトニンといったものが関わっていました。しかし、妊娠初期における頭痛はこうしたものとは異なるものなのです。妊娠初期の頭痛の場合、女性ホルモンも同じように関わっているのですが、ほかにも原因があったのでした。
それには、鉄分の不足ということがあります。
妊娠も後半になればまた話が違ってくるでしょうが、初期の段階であれば、なかなか妊婦さんも身体のほうが安定いたしません。そのため、どうしても生活習慣が変わって行ったりして、その結果、鉄分が欠乏することにつながるわけですね。
すると、頭痛ということへとつながっていくわけです。
これを防ぐためには、当然のことながら、あらかじめ鉄分をしっかり取るしかありません。もし妊娠したということが分かったら、サプリメントを飲んだり、レバーを食べるなどして、適度な鉄分の補給によって妊娠初期の頭痛に陥ったりすることがないよう、くれぐれも用心いたしましょう。
まとめ
月経前症候群(PMS)を引き起こす原因や症状、さらに生理前の頭痛についていろいろご紹介しました。女性にとって毎月生理が来て体調不良が起こることは当たり前の現象であり、赤ちゃんを産むためには必要不可欠な生理現象と言えます。
ですが、人間ですから痛いものは痛いし、辛いものは辛いです。
そういうときは無理をしないで周りの人に甘えたり、お薬に頼ってしまうのも全然いいと思いますよ。家族や旦那さん、彼氏に甘えたっていいんです!ひとりで辛い症状をかかえこんでも余計に症状が重くなるので、出来ないときは出来ないで周りの人にお願いしちゃいましょう。
そうやって自分の中で割り切って逃げ道を作っておけばきっと心も辛い症状も緩和すると思いますよ。無理だけはしないようにしましょうね!
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