脳震盪の後遺症で頭痛やめまいが起こる場合の対処法は?

スポーツで起こった脳震盪の後遺症

スポーツをしていたり、子供が遊んでいて何かにぶつかって転倒するなど、いろんな状況で脳震盪を起こす場面があるかと思います。

そんな時、私たちはどのような対処をすれば良いのでしょうか?
いざという時に、知っておいたほうがよい脳震盪の症状や対処法、そして後遺症についてご紹介していきます。

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脳震盪で後遺症が残る場合はどんなとき?

まず、はじめに脳震盪で後遺症が残る場合はどんなときなのかそちらを項目ごとにチェックしていきましょう!

1.脳震盪とは?

脳震盪とは、さまざまな原因で頭部が強い衝撃を受けた時、一時的に脳の機能が低下してしまう状態をいいます。

脳が衝撃を受けた時、頭蓋骨の中で脳が素早く何度も揺れている状態で、意識を失う、または意識がぼっーっとするなどの症状が出たりします。

時には、衝撃を受けた前後の記憶を思い出せない健忘症のようなものも現われます。脳震盪は一過性のものが多く、安静にしていれば症状はすぐに回復するものです。

 
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2.脳震盪の後遺症について

(1)脳震盪後症候群

はっきりとした特定の病気であると断定するものではなく、脳震盪を起こしてから、症状が数日から1週間以上続く場合のものを言います。

具体的な自覚症状としては、頭痛(緊張型頭痛)、気持ち悪さ、めまい、忘れっぽくなる、物が二重に見えたりかすんで見える、集中力が続かない、ふらついて上手く歩けない、疲れやすいなどがあります。

脳震盪後症候群は長期的な症状の持続が1つの基準になっているんです。

(2)セカンドインパクト症候群

さまざまな種類のスポーツ競技の中で、サッカーや柔道、ラグビーやボクシングなどの相手との衝突が多いスポーツでは、脳震盪を起こす機会は非常に多くなります。

しかし1回目の脳震盪で、脳の機能が完全に回復していない状態のまま、その後も2回、3回と脳震盪をくり返すことで、脳浮腫や急性硬膜下血腫を起こしてしまいます。

その場合、死亡率は50%前後と高く、生存しても高い確率で麻痺などの後遺症を残します。
このように、セカンドインパクト症候群は、実はとても怖い病気でもあるので脳震盪だからといって安易に考えるのは止めましょう!

脳震盪の後遺症で頭痛やめまいが起こる場合

脳震盪の後遺症の中で頭痛やめまいが起こるのは、脳震盪後症候群と呼ばれるものに含まれます。

めまいは、同時に吐き気を伴う場合もあります。
頭痛やめまいの症状が長く続く事で、「自分は何か大きな病気なのではないか?」という不安に襲われたり、集中力が続かずイライラするなどの精神症状が現れます。

身体的な苦痛が続くとともに、うつなどの精神的な症状を伴うのが特徴的です。この脳震盪後症候群は10~25歳ぐらいまでの若い男性に多いと言われています。

また、このような精神的な症状が続く事で、さらに脳震盪の回復を遅らせてるとの研究報告もあります。

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近年、小さい子供の頃からスポーツ競技が活発に行われているので、知らない間に脳震盪後症候群を発症している場合が考えられます。

小さい頃に脳震盪を起こした経験があり、その後から頭痛持ちとなったり、光や音に敏感になっているなどの既往の有無も診断の時の参考になるので頭に入れておきましょう!

 
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脳震盪の対処法や治し方は?

1.安静

脳震盪を起こした直後は、意識状態やケガ、出血などをチャックするとともに、まず安静することが基本ですね。

また、頭部をぶつけた場合には、受傷した部位を氷や保冷材で冷やしましょう。

2.一人にしない

受傷した後、医療機関へ行くまでは一人にせず、必ず誰かが付き添うようにしましょう。

特に一人暮らしをしている場合には、帰宅後に病状が急変する事もあり、異常に気が付かず、発見が遅れる事で危篤状態になる事も考えられます。

3.医師の診断を受ける

脳震盪を起こして、症状が軽い場合でも、当日または翌日に必ず医療機関で検査をしましょう。

軽症でも、脳に小さな出血や損傷が見つかる場合もあり、発見が早いほど治療も早く始められ、後遺症も残らず治る確率が高くなります。

4.練習や競技への復帰は自己判断しない

アスリートは、復帰を早く望む人が多く、回復を待たずに個人の意志を尊重してしまう事があります。

しかし、スポーツ競技会の中での脳震盪に関しては、スポーツ医学界でも練習や競技への復帰時期について、慎重に考慮しはじめています。

「症状が全然ないから大丈夫!」と自己判断は絶対にせず、必ず医師の指示を守り、段階を踏んで復帰するようにしましょう。

5.症状が続くとき

一度病院で脳震盪の診断を受けたあとも症状が改善しない場合、命に関わる病気につながる場合があります。

特に、嘔吐やけいれん、昏睡状態になり反応がなくなっている場合には、直ちに医療機関を受診してください。

また、脳震盪後症候群のような症状が長期化する場合には、精神科領域の治療も必要になってきます。本人では気が付かない場合もありますので、周囲が注意深く観察してあげる必要があります。

もし、うつ状態のような症状が現れた場合、以前に脳震盪の経験があったかどうかも覚えていると良いでしょう。

6.頭痛薬は服用しない

脳震盪による頭痛だった場合には、軽症の場合でも、絶対に頭痛薬は服用してはいけません。

脳の病気からのサインを消してしまう事になりますので、頭痛があった場合には、薬の服用は避け、医療機関を受診する事をおすすめします。

まとめ

今回、脳震盪の後遺症について色々と紹介してきましたが、「痛くないし軽いから心配ないよ。」と安易に考えてはいけない事が分かったと思います。

特にアスリートは、所属クラブや国を背負っているもの大きいほど、脳震盪を起こしても、1日でも1時間でも早く復帰したいと思うでしょう。

でも、本人が長く競技を続けることを望むのでしたら、周囲の人間(監督やコーチ、家族、友人、ファン)がしっかり止める勇気も必要です。

脳震盪に関する知識を深めることで、選手も応援する人たちも、安心してスポーツを続けられるようになっていただけたら嬉しいです。

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