
授乳中のお母さんは、様々な事が原因で頭痛が起きてしまいます。
母乳を与えて子育てしいるお母さんにとって、薬を飲んで良いかどうか判断に困るところでもありますよね。
母乳を介して赤ちゃんに影響が出てしまうんじゃないかと、不安になるのも当然です。
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でも、薬を飲まずに痛みを我慢し、ストレスを抱えてしまう事で、母乳の出が悪くなる可能性もあります。母乳が不足してくると、赤ちゃんも欲する回数が増えて、夜眠れなくなる事も増えてくる為、さらにストレスが増してきます。
ますます頭痛がひどくなる…、なんて悪循環を繰り返さないようにしたいですよね。授乳中のお母さんが飲んでも大丈夫な薬、飲まないほうがいい薬を知っておくことが大事になってきます。
授乳中に飲んでもいい頭痛薬は?
(1)薬を飲んだ後の赤ちゃんへの影響は?
お母さんにとって、一番気になるのは赤ちゃんへの影響だと思います。
ほとんどの薬は、飲んでからお母さんの肝臓で分解され、血中に流れ込んだ時には薬の濃度は低くなっていきます。血液から母乳が作られる過程でさらに低くなり、赤ちゃんが飲む母乳の中にはかなり微量となり影響は少なくなっています。
お母さんが薬を飲んでから、母乳内の濃度が高くなるのはだいたい2~3時間あとだと言われています。
(2)安全な頭痛薬「カロナール」とは?
授乳中に使用しても大丈夫だとされている頭痛薬の中で、一番安全に服用できると言われているのは、アセトアミノフェン製剤のお薬です。
知られているのは「カロナール」という名前ですが、カロナールは中枢神経に作用して血管を広げるという作用があります。
これは市販では購入できません。
医師からの処方薬ですので、病院へ行く必要があります。病院へ行かず、薬局でアセトアミノフェンのお薬が欲しいという人は、「タイレノールA」という名前で売られているのでそちらをチェックしてみてください。
このタイレノールAはカロナールに比べて胃に優しい薬なので、空腹時にも飲めるようになっています。母乳で育てている人で、乳腺炎で病院にいかれた経験もあると思いますが痛みが発生しますので、薬を飲む人もいます。
その時にも、アセトアミノフェン系の薬が処方される事が多いですね。
(3)頭痛薬と一緒に飲める胃薬は?
頭痛薬で胃を痛めるのでは?という心配を抱えてるお母さんもいると思います。
医師に相談して頭痛薬を医療機関で処方してもらった人は、一緒に胃薬も処方されるので大丈夫だと思いますよ。
市販薬の胃腸薬は、飲んでも比較的影響は少ないようですが、「ロートエキス」という成分が入ったものは、母乳の出が悪くなるということですので注意しましょう。
市販薬でおすすめできるとすれば「太田胃散」です。
市販薬は各製薬会社の公式サイトでも詳しく説明されているので、調べてから飲むほうがいいですね。
イブやバファリン、ロキソニンは飲んでも大丈夫?
では、よく知られている市販の頭痛薬についてはどうなのでしょうか?飲んでも大丈夫なのかどうか、まとめてみました。
(1)イブ
市販されている解熱鎮痛薬で、成分はイブプロフェン。
痛みに素早く聞くので、頭痛持ちの人にはこちらを好んで飲む人もいます。母乳の中に移行するようですが、基本的に赤ちゃんに害はないようです。
イブの他に「イブA錠」「イブA錠EX」という商品名で売られています。
それぞれ、容量や添加物が入っていますので気を付けましょう。薬剤師さんの中には、あまりおすすめしないとの意見もあります。
(2)バファリン
市販では「バファリンA」で購入できます。
成分はアスピリンとなっています。
イブプロフェンと同じく、アスピリン製剤は母乳への移行があるようです。授乳婦への使用は「禁忌」とされているようですが、こちらが効くようであれば、医師に相談してみましょう。
市販薬のものは処方薬よりも効能はやさしいので、赤ちゃんへの影響は少ないとされています。
(3)ロキソニン
医療機関からの処方薬ですが、現在はドラッグストアでも「ロキソニンS」という名前で売られています。
効き目は処方薬でも市販薬でも同じです。
ただ、市販薬のほうが効いている時間が短くなっているようです。痛み止めの処方薬としては最もポピュラーな名前ですよね。
飲んでダメな理由はありませんが、赤ちゃんへの影響はないとの報告もなく、安全だとの根拠もありません。
ロキソニンの方が効くから、こちらを飲みたいという人は、ドラッグストアにいる薬剤師さんや、医療機関で必ず相談してから購入し飲むようにしてください。
授乳中に頭痛薬を飲んではいけない理由とは?
母乳は血液から出来ています。
お母さんが飲んだ薬の内容は、母乳を介して赤ちゃんへ移ってしまう心配があります。最初の方でも説明したとおり、お母さんの血中に流れている同じ量が、赤ちゃんへ移行するわけではありません。
ただ、薬の中の成分には赤ちゃんへ影響を与えてしまうものもありますので、注意を払う必要があります。
自分が飲む薬の成分をちゃんと理解して、安心して飲むように心がける事が大事だと思いますね。頭痛薬を飲んではいけないという事ではなく、痛い時にだけ飲むという、頓服薬ならば問題はないと思います。
ただ、赤ちゃんの影響を考えるのであれば、持病がないかぎり、続けて飲むようなことは避けるようにしましょう。
もし、頭痛薬を飲むときは、授乳の間隔をあけたり搾乳などして、上手に調整して母乳を飲ませてあげたいですね。
まとめ
赤ちゃんが生まれてから数か月は、数時間おきの授乳で睡眠不足。
初めての赤ちゃんなら、何もかもが不安で、本当に気の休まらない毎日を送りますよね。私も子供を3人育てた母親です。
授乳中にはストレスを感じてイライラすることがありました。
不安な毎日に加えて、頭痛をはじめとする体調不良は、精神的な面にも影響が出てきます。痛みを我慢しないで、どんな薬を飲んで良いのか分からない時は、産婦人科の先生や、公共の相談機関を利用しましょう。
母乳は、赤ちゃんとお母さんとの絆を深める大事なものです。頭痛を吹き飛ばして、楽しい育児をしていけたらいいですよね。
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