
お腹が空きすぎてなんだか頭が重い…、頭がガンガン痛むなどの症状を感じたことがありませんか?
私達の頭痛は様々な原因で引き起こされる症状ですが、空腹によって引き起こされる頭痛は何が原因なのでしょうか?さらに、吐き気やめまいが生じた時どうしたらいいのか?
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空腹時に注意するべき対策をまとめていきたいと思います。
空腹時に頭痛がする原因は?
まずは、空腹の時に頭痛が起きるという人がいたとしたら、一番大きく関わっているのは、低血糖によって起こる頭痛だと考えられます。
規則正しく一定の間隔で食事をしていれば、血中の血糖の値も一定に保たれている為、体の異常は感じられません。しかし、お休みの日にゆっくりしすぎてお昼に起きたら頭が痛かった…。
朝寝坊をしてしまい、朝食なしで慌てて出勤。
そのままお昼まで何も口にしていなかった時に頭痛が…という人は、低血糖からくるものかもしれません。
では、低血糖でなぜ頭痛?
空腹で体の中の血糖が低い状態の時、糖質の多い食事をしてしまうと血糖が急に上がります。その時、血糖を正常な値に戻そうとインスリンというホルモンが分泌されます。
突然、高くなったブドウ糖に対して過剰に分泌されることによって、血糖が再び低くなってしまいます。血糖を上げたり下げたりを繰り返して、結果的に低血糖を起こす事になってしまうのです。
低血糖になると脳が働かなくなります。
脳は糖分(特にブドウ糖)をエネルギー源としていますので、少なくなった糖分を増やそうと血流を増やすため、血管が拡張する事になります。
要するに、片頭痛と同じメカニズムにより頭痛が起きてしまうという事になります。
お腹が空き過ぎて頭痛がする時には、糖分(アメや角砂糖)を補うようにしましょう。
ただし、なんでもかんでも甘いものを摂るのはいけません。
頭痛以外に吐き気やめまいが起きた場合は?
お腹が空いて時に起きる体調不良は、低血糖が関与している事はもうお分かりだと思います。
空腹時に起きる頭痛に加えて、空腹時に吐き気やめまいが起きてしまったら、どうずれば良いのでしょうか?
(1)空腹時の吐き気はなぜ起きる?
空腹時に吐き気が起きるのは、体の中が極度の飢餓状態に陥ってしまい、糖分が足りなくなっているからだと考えられます。
女性に多く、特にダイエットが関係しているようです。
ダイエットにも色々ありますが、その中でも「断食」が良くありません。最近では「プチ断食」と称して、ダイエットする人も増えてきましたよね。
体の中に糖分を取り入れないと、エネルギー源がなくなり、その代わりに脂肪を燃焼しようとします。
脂肪を分解する時に不完全燃焼を起こしてしまうと、ケトン体という物質が出来てしまい、体を酸性にしてしまうんですね。
しかし、人の体は弱アルカリ性に保とうとするために、酸性になるのを排除しようとします。このケトン体は胃にも排泄される為に、吐き気を起こしてしまうのです。
つまり、断食や食事を抜く事で空腹になった時、体の中にケトン体が増える事で「気持ちが悪くなる」という事ですね。
(2)吐き気が起きた時は?
空腹時に吐き気がひどくなってきた時には、糖分を補いましょう。
いきなり食事をガッツリ食べるのではなく、頭痛の時と同じように、アメや角砂糖など一口つまむものが良いと思います。ちなみに、私のオススメは栄養価の高いハチミツですね。
また、断食中だった人も、いきなり食べ物を胃に入れるのはかえって負担がかかり、余計に吐き気をひどくさせてしまうので、徐々に普段の食事に戻すようにしましょう。
(3)空腹時のめまいはなぜ起きる?
吐き気のように、体の中の糖分が少なくなって起きてしまいます。
さらに、ダイエット目的の断食や、極端に食事の量を減らす事は、体の中の水分も減らしてしまう事にもなります。そうすると、血液の量も減ってきてしまい、脳が貧血を起こしてしまいます。
結果、めまいや立ちくらみのような症状が生じてしまうのです。
(4)めまいが起きた時は?
やはり、糖分を補うことを最優先してください。
同時に水分も補給することが大事だと思います。
ただ、スポーツドリンクを飲むのはおすすめできません。「糖分も入っているから、ちょうどいいや」と思うのは間違いで、吸収率が良い為に血糖が急に上がってしまい、逆に低血糖を起こしてしまう可能性があります。
ここでも、やはり先ほどもご紹介したハチミツを溶かした飲み物が良いと思いますよ。そして、一気飲みするのではなく、少しずつ飲むように心がけて下さい。
空腹時に頭痛薬を飲んではいけない理由は?
空腹時に薬を飲んではいけないという言葉は良く聞きますよね。
特に注意すべきなのは、頭痛の時に飲む鎮痛薬です。
鎮痛薬の副作用には、胃の粘膜を痛めてしまう作用がある、というのは良く知られている情報だと思います。胃の中が空っぽの時には、薬の刺激を受けやすい状態になっているという理由です。
鎮痛薬を頻繁に飲んでいる人は、特に注意してください。
空腹時の鎮痛薬は、胃痛や吐き気にまで及んでしまう事もあるので、必ず軽い食事をしてから服用するか、胃薬を一緒に飲むことをおすすめします。
また食事を受け付けないという人は、牛乳などを飲んでからでも良いかと思います。
牛乳には胃の粘膜を保護してくれる役目をしてくれます。
鎮痛薬に限らず、大抵の薬は食後のものが多いのですが、薬によっては食前や食間など、空腹時に飲むものもあります。特に漢方薬が多いですよね。
市販のものを飲む時には、ドラッグストアにいる薬剤師さんに相談してからにしましょう。
まとめ
ここで示した内容をまとめてみると、空腹時に生じる主な症状は低血糖が原因だと思われます。
そのほとんどは、生活の乱れだったり、ダイエットによる栄養不足からくるのではないかと思っています。実は私も「プチ断食」の経験者ですが、ただ食事をとらないというのではなく、食事に代わる栄養源を摂りながら行っていました。
低血糖だから、「糖分を摂ればいい」と安易に考えて、甘いものばかりを摂ってしまっては、インスリン分泌のコントロールが利かなくなり、逆に低血糖障害を起こしてしまいます。
結果的に糖尿病などの病気に発展してしまう可能性もあるので注意しないといけません。
空腹時に起きる体の不調はどこから来るものなのか、そして原因に合った対処法を知る事が大事だと感じています。
まずは、長時間何も食べない状態を作らないように、自分の生活を見直すのが良いかもしれませんよね。
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