
長時間、パソコンやスマホの画面を見続けることにより目が疲れて起きる頭痛や、睡眠不足、ストレスなどの日々の生活習慣によって起こる頭痛などが、身近なものでは頭痛の主な原因として挙げられます。
しかし、これ以外にも「運動を行ったあとに起こる頭痛」というものがあることをご存知ですか?
日常生活の中で運動をしている人は沢山いると思いますが、運動後に頭痛が起きて具合が悪くなった経験はありませんか?今回は、なぜ運動後に頭痛が起きてしまうのか、その原因と対処法、治し方について詳しくご紹介します。
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運動後に頭痛や吐き気がする原因とは?
まず始めに運動後に頭痛や吐き気がする原因について詳しく見ていきましょう!
原因を突き止めれば対処の仕方も分かりますし、治し方にも繋がってくると思います。
労作性頭痛
運動をしたあとに起こる頭痛のことを“労作性頭痛”と言います。
労作性頭痛は他の病気などが原因で起こる二次的な頭痛ではなく、主に運動を行った後に酸欠状態となった身体が、酸素を運搬しやすくするために血管を拡張させた結果、頭の神経が圧迫されて頭痛が起こると言われています。
他にも運動することによって、脳内の髄液の圧力が上がるため、頭蓋骨周りにある筋肉が運動することによって筋肉痛を起こすためとも言われており、労作性頭痛のはっきりとした原因は実のところ良く分かっていません。
労作性頭痛は咳をすることでも起こってしまう場合があり、咳が原因で起こる頭痛を良性咳嗽性頭痛(りょうせいがいそうせいずつう)と言います。
労作性頭痛は運動以外にも、力仕事や性行為などでも起こる場合があります。
運動後に起こる頭痛の予防法や治し方を教えて?

次に運動したあとに起こる頭の痛みを予防する方法や治し方についてご紹介していきます。
頭痛が始まったら無理に動かず休む
これはどの頭痛でも共通して言えることですが、労作性頭痛が起きた場合は運動をやめて身体を休めることが大事です。
労作性頭痛は身体をしばらく休めていれば痛みは治まっていくことがほとんどです。
しかし、個人によってはその痛みが2~3日続いてしまうこともありますので、その場合にはしばらくの間、運動は控えましょう。
頭痛が起きているのに無理に運動するとかえって症状をひどくしてしまいます。
運動する前に頭痛薬を飲んでおく
運動をする30分~1時間ほど前に頭痛薬をあらかじめ飲んでおくと、労作性頭痛の痛みを防ぐことができます。
過去に運動後、頭痛が起こってしまったことがある人は、身体を動かす前に予防のために頭痛薬を飲んでおくことも1つの手段です。頭痛薬は服用前になにか食べないと、胃を荒らしてしまう副作用があるものが多いです。
運動前に何か食べることに抵抗がある人は、胃を荒らさずにそのまま飲めるタイプの頭痛薬を服用するようにしましょう。
運動を続けて労作性頭痛に慣れる
労作性頭痛は、繰り返し運動を続けていくうちに身体が慣れていき、頭痛が起こらなくなってしまったというケースも多いです。
ダイエットや身体を鍛えるために、繰り返し運動する必要がある人は、頭痛が起きたら休み、しばらくしたらまた動くということを続けていくうちに労作性頭痛の症状が無くなっていくでしょう。
ただし、自分の限界を超えるような過度な運動を繰り返すことは体への負担も大きくなってしまうので程ほどにしてください。
無理することが一番いけないのでそれだけは頭に入れておきましょう!
まとめ
どうでしたでしょうか?
私(筆者)も普段からよくランニングに行くことが多いのですが、日差しが強い中走ったり、何も食べずに走りに行くと頭痛が起こってしまうことがたまにあります。
せっかく身体を動かそうと思っていたのに頭痛か!無理に動いてやる!と無理に運動を続けて後で後悔することに…なんていうこともありました。
労作性頭痛の他にも、スポーツをしている最中は身体の水分が不足した時や、低血糖の状態でも頭痛が起こります。気温が高い場所で力仕事を行う時なども同じように水分不足、低血糖で頭痛が起こってしまうことがあります。
スポーツや激しい力仕事を行う時は、身体を動かす数時間前には必ず何か食べておくことや、運動中や仕事中もこまめに水分補給を行うことを忘れないようにしましょう。
そして、頭痛が起きてしまった場合は無理に動かず、必ず身体を休めるようにしましょう。
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