
頭痛がした時に歯が痛くなる…。
そんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。頭痛が起こったとき、頭痛のみならず歯痛や顔面痛、肩凝りも同時に起こる場合があります。
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今回は頭痛と歯痛の関係性や、顔面痛や肩凝りが同時に起こる理由について、詳しく解説していきます。
頭痛と歯痛が同時に起こる原因とは?
頭痛と歯痛が同時に起こっている場合は以下の原因が考えられます。
ご自身の頭痛、歯痛の症状と照らし合わせてご覧ください。
群発頭痛
人間が感じる痛みの中でも最大級の痛みである「三大痛」の1つである群発頭痛は、発症すると目の奥をキリで刺されているような激しい痛みが襲うようになる、とても恐ろしい頭痛です。
群発頭痛に罹患している患者の内、半数が歯の痛みを訴え、約4割の患者が歯科を受診しているという統計があります。実は群発頭痛の痛みは目の周りから上顎の歯の辺りまで、個人によって痛む範囲がだいぶ変わってきます。
そのため、原因が群発頭痛であることに気付かずに歯科を受診してしまう患者がとても多く、中には抜歯や歯の神経を抜くなどして、必要のない処置を受けてしまう人もいるのです。
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副鼻腔炎
副鼻腔炎は鼻の周囲にある副鼻腔という空洞の中に、細菌やウイルスが入りこんで炎症を起こしてしまう病気です。
副鼻腔炎が起きると体内の白血球が炎症の原因となっている細菌やウイルスと戦い、副鼻腔の中に膿が溜まります。この膿が何らかの原因で排出されないと副鼻腔の中にどんどん膿が溜まっていき、やがて痛みが起こるようになります。
この状態を蓄膿症といいます。
副鼻腔は頬の周囲にまで存在するため、その部分に膿が溜まると頬の周りに痛みが起こって歯痛と勘違いをしてしまうケースも多く見受けられます。
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虫歯
上記に挙げた例は間接的な歯痛ですが、実際に虫歯を起こした場合にも頭痛が起きることはあります。
上顎に虫歯ができた場合は、虫歯が進行すると、上顎洞という副鼻腔の1つである部位に細菌が入り込むことがあり、その結果、副鼻腔炎を起こして頭痛が起きてしまうケースも存在します。
その他にも、虫歯ができたことで虫歯がない方の歯を使ってものを噛むことがくせになってしまい、噛み合わせが悪くなって顎関節症を発症して頭痛が起きるというケースもあります。
虫歯を治さずに放っておくと頭痛に繋がる場合もあるということを頭に入れておきましょう!
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顔面痛や肩こりが一緒に起こる場合の対処法は?
ここからは頭痛が起きた際、顔面痛や肩凝りが同時に起きる原因と対処法について解説していきます。
まずは顔面痛が起きる3つの原因と対処法を解説します。
副鼻腔炎
上記に挙げた副鼻腔炎ですが、副鼻腔は顔面の広範囲に存在するため、膿が溜まる場所によって痛む場所も変わってきます。
目の周囲や、目の奥、鼻の付け根が痛むこともあれば、頭痛が起こることもありますが、これはその近くにある副鼻腔に膿が溜まって痛みが起きていることが原因となります。
鼻風邪をひいた後に顔面痛がする場合は副鼻腔炎を発症しているかもしれません。対処法は鼻を温めて血行を良くすることで膿の排出を促すことが有効です。
他にも抗生物質などの投薬治療で炎症の原因を元から無くしていくことが必要となります。
三叉神経痛
突然、顔面にビリっとした鋭い痛みが走る三叉神経痛は、顔の感覚を統括している三叉神経の周囲にある血管が膨張して、三叉神経が圧迫されるために起こる病気です。
対処法としては膨張した血管を取り除くための外科手術や、投薬治療などがあります。
ここからは肩凝りが頭痛と同時に起こる原因と対処法を解説します。
緊張型頭痛
頭痛の中でも最も多いタイプの頭痛がこの緊張型頭痛です。
長時間のデスクワークや猫背などの悪い姿勢を続けることにより、首や肩の筋肉が緊張して血行が悪くなり、その結果、肩凝りと同時に頭痛が起きてしまいます。
対処法は肩や首筋をカイロなどで温めて血行を良くすることが効果的です。
その他にも、お風呂の湯船にしっかりと浸かることや、ストレッチを行うこと、定期的な運動などが改善策として挙げられます。
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まとめ
どうでしたでしょうか?
頭痛と歯痛の関係性とその他の症状の原因について詳しくご紹介しました。歯の痛みや顔面痛、肩凝りは一見すると、頭痛とあまり関係ないように思いますが実は密接に関わっているのです。
もし、頭痛だけでなく、これらの症状が一緒に現れたら病院に行って医師の診察を受け、正しい対処法で治療していきましょう。
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