
普段からタバコを吸っている喫煙者の人たちは、タバコを吸ったときに頭痛が起きてしまうこともあれば、逆に頭痛が治まることもあるといいます。
タバコは本当に頭痛の効果を抑えてくれるものなのでしょうか?そして、タバコを吸うと頭痛が起きる原因とはいったい何なのでしょうか?
スポンサードリンク
今回は頭痛の改善と悪化、両方の働きを持つタバコと頭痛の関係性について詳しく解説していきます。
タバコを吸うと頭が痛くなる原因とは?
タバコを吸うと頭痛が起きてしまう原因の1つにはニコチンが関係しています。
タバコに含まれている有害物質であるニコチンには体内の血管を収縮させる作用があります。
タバコを吸うことで身体がニコチンを吸収し、その結果、血管が収縮して身体の血行が悪くなり、血液と酸素が脳に充分行き届かなくなって緊張型頭痛を引き起こす原因となります。
他にもニコチンの作用によって、急激に縮んだ血管を身体が元に戻そうとした結果、その反動で血管が拡張を起こして偏頭痛が引き起こされるというケースも存在します。
このように、タバコはニコチンが原因で偏頭痛や緊張型頭痛を引き起こしてしまうことがあるのです。
タバコを吸うと頭痛が治る理由は?
喫煙者の中には、タバコを吸ったら頭痛が治まったという経験をしたことがある人もいるかと思います。
タバコに含まれているニコチンが血管を収縮させる作用を持っていることは、上記で解説した通りです。血管が拡張して偏頭痛が起こっているときにタバコを吸うと血管は収縮するため、結果として頭痛が治まることもあります。
では、偏頭痛が起きているときにタバコを吸えば頭痛が良くなるのではないか?と考える人もいるかと思いますが、結論から言うと、タバコを頭痛対策として使うことはオススメできるものではありません。
何故なら、タバコにはニコチンの他にも様々な有害物質が含まれているため、それらの物質が頭痛を引き起こしてしまうケースも考えられるからです。
そして、タバコは頭痛だけでなく体内の血管を傷付けたり、肺などの呼吸器系の発ガン率を上げるなど身体全体に悪影響を及ぼすものであるため、タバコを吸うという行為そのものがオススメできるものではないのです。
【関連記事】
タバコの煙や匂いが原因しているの?
タバコが原因で起きる頭痛にはタバコを吸うことで発生する煙や匂いも関係しています。
人によってはタバコの煙と匂いを吸っただけで頭痛が起こってしまうという人も存在します。このような人は「化学物質過敏症」というアレルギーを持っている可能性があります。
化学物質過敏症とは、体内に化学物質を取り入れたときに身体にいろいろな症状が出てしまうアレルギー反応のことで、頭痛や吐き気、眼の痛みや喉の痛み、耳鳴り、蕁麻疹などの症状が現れることがあります。
このアレルギーを持っている人はまれに不整脈が起こることもあるので、喫煙をしている人にはなるべく近付かず、タバコの煙や匂いは極力取り込まないように注意した方が良いでしょう。
化学物質過敏症はタバコ以外にもシャンプーや化粧品、洗剤などの日用品、消臭剤や香水などの匂いがあるもの、殺虫剤などのスプレーでも同様の症状が現れる場合があるので、注意が必要です。
喫煙をしていると上記のような症状がよく現れるという人は、化学物質過敏症を持っている体質かもしれません。
もしタバコを吸っていてこれらの症状が頻繁に現れる場合は身体に良くないので禁煙しましょう。
タバコと頭痛も密接な関係があることが分かりましたね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
タバコと頭痛の関係性について詳しくご紹介しました。
今では健康面や非喫煙者を考慮したアイコスなどの過熱式タバコが流行っていますが、非喫煙者からするとタバコの煙は迷惑以外のナニモノでもありません。私は非喫煙者なんですが、職場の禁煙ルームの扉の開け閉めが原因で部屋にタバコの煙が充満して体調を崩したことがあります。
タバコを吸う人は自分の健康のことを考えるのはもちろん、非喫煙者への配慮もしっかりと考えないといけません。そして、喫煙をしていて頭痛がよく起こるという人はタバコが頭痛の原因となっているかもしれません。
体調が悪いと言っている人ほど休憩中にタバコを吸っている人が多いので、日々の健康もしっかり管理しましょう!
身体に悪影響を及ぼすタバコは頭痛だけでなく、様々な病気の引き金となる危険性を持っているので、タバコとは無縁の生活を心掛けていきたいですね。
スポンサードリンク