
チョコレートを食べると頭痛が起きると言われている食品の1つです。
しかし、逆にチョコレートを食べて頭痛が治まったという経験がある人も存在します。チョコレートを食べると頭痛が起きたり、治まったりするのは何故なのか?
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今回はチョコレートによって起きる頭痛のメカニズムと、頭痛が治まる理由と原因について詳しく解説していきます。
頭痛はチョコレートで治るの?
頭痛がチョコレートによって改善されるということは、頭痛の原因によっては実際に起こりうることと言えます。
身体が低血糖の状態だと頭痛が起きる
脳は糖分をエネルギーとしているため、血液中の糖分が少なくなると身体はそれに反応して、脳に多くの血液を送り込もうと血管を拡張させます。
この血管の拡張が原因で頭痛が起こる場合と、低血糖の際に分泌される物質が原因で頭痛が起こる場合があります。低血糖により頭痛が起きているときにチョコレートを食べると血糖値が上がり、その結果、頭痛が改善されるんです。
しかし、チョコレートは血糖値を急激に上げてしまうため、その反動で血糖値を下げる役割を持つインスリンが大量に分泌されて、血糖値は急激に下がってしまいます。
このため、低血糖状態による頭痛が考えられるときにチョコレートを食べて頭痛を改善させるという考え方はあまりオススメできません。
チョコレートを食べなくても栄養バランスを考えた食事をしていれば、低血糖は自然と改善されていきます。
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チョコレートを食べると頭痛がする原因は?

チョコレートを食べて頭痛が改善される理由を説明しましたが、ここからはチョコレートを食べて頭痛が起こってしまう理由を解説していきます。
なぜ頭痛が起こってしまうのか、それはチョコレートの中に含まれている、ある物質が関係しています。
チラミンが偏頭痛を誘発するという説
チョコレートの中に大量に含まれているチラミンは摂取すると血管が収縮する作用を持っており、それに伴って心拍数と血圧の上昇が起こります。
体内のチラミンが切れると、収縮していた血管が反動で一気に拡張するため、偏頭痛を引き起こす原因の1つになると言われているんです。チョコレートの他にチラミンを多く含む食べ物は、赤ワイン、チーズ、柑橘系の果物、漬け物などがあります。
頭に入れておくと食事の際に役立つかもしれませんね。
ヒスタミンによるアレルギー反応が原因であるという説
チラミンと同じく、ヒスタミンもチョコレートの中に多く含まれています。
ヒスタミンはアレルギー反応と深い関わりを持っている物質でアレルギーの元になるアレルゲン(花粉やハウスダストなど)が体内に入り込むと分泌されて、痒みや発疹などのアレルギー症状が現れます。
鼻炎やアトピーなどのアレルギーがすでに身体で起こっているときにヒスタミンを多く摂取すると、体内のヒスタミンの分解が追い付かなくなり、アレルギー症状が強くなってしまうことがあります。
そのアレルギー症状の1つとして頭痛が起こるという説が存在します。
ヒスタミンを多く含む食べ物は、チョコレート、魚介類、ハムやソーセージなどの加工肉やチーズ、ヨーグルト、醤油などの発酵食品、スナック菓子などがあります。
ヒスタミンはアレルギー反応の他にも、大量に摂取することで食中毒を引き起こすことがあるので注意が必要です。(ヒスタミン食中毒)
ヒスタミン食中毒は発症すると頭痛、吐き気、むかつき、蕁麻疹などを引き起こします。
長い時間放置された魚肉にはヒスタミンが大量に含まれているため、ヒスタミン食中毒の原因となることがあるんですね。
魚を食べるときはなるべく早めに食べた方が良いでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
チョコレートを食べると頭痛が改善される人、またその逆でチョコレートを食べると頭が痛くなる人、両方のタイプがあるということが分かりました。日本神経学会の研究結果によると、チョコレートが頭痛を引き起こしたという事実は未だ確認できていないため、チョコレートと頭痛の関係は実のところはっきりと分かっていません。
しかし、チョコレートが頭痛を引き起こす根拠は上述の通り存在するので、チョコレートを食べてから頭痛が起こった経験がある人は食べ過ぎに注意してみてはいかがでしょうか。
なんでもそうですが、食べ過ぎはよくないので日々の食生活など健康管理も含め大事にしていかないといけませんね。
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