
頭痛が起きて吐き気がする…。
そのような症状が起こったとき、あなたはどう対処していますか?頭痛と吐き気が同時に起こる原因は様々なものが考えられます。風邪によって起こることもありますが、もし熱が出ていなくて、風邪だと思えない場合は病院に行くとしても、いったい何科を受診すれば良いのか分からないですよね。
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今回は、頭痛と吐き気が同時に起こる原因と、病院で診察を受けるときは、何科に行けば良いのかを詳しく解説していきます。
頭痛と吐き気が起こる原因を教えて?
頭痛と吐き気が同時に起こる原因となる病気は主に以下のものが挙げられます。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう!
脳挫傷
事故や転倒など、何かしらの原因で頭を強く打ってしまったときに脳が衝撃を受けて傷付いてしまった状態が脳挫傷です。
頭部への強い衝撃が原因となるため、頭蓋骨の骨折を起こしていることも多く、脳内出血が同時に起こっている場合は非常に危険な状態です。症状としては、嘔吐を伴う吐き気、痙攣、意識障害などがあり、脳内の出血がひどい場合は外科手術を行うこともあります。
脳挫傷は軽度のものであれば、後遺症は残らずに回復することが多いですが、脳の損傷が広い範囲に及んでいたり、出血がひどく血腫が出来てしまっている場合は死亡率が約50%まで上がります。
一命は取り留めても、運動機能の麻痺や失明などの後遺症が残る確率は非常に高くなります。
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尿毒症
尿素などの身体にとって不必要な物質が尿として排出されることなく、体内に残ってしまう病気が尿毒症です。
尿毒症は腎臓の機能が著しく低下しているために起こり、腎不全の末期状態で現れる症状です。
尿毒症による症状は全身に及び、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、食欲の低下、高血圧、免疫力の低下、呼吸困難などが現れます。
腎臓に何らかの異常が生じると、血尿や身体のむくみなど、腎臓病の主な症状が尿毒症の前兆として現れます。
これら腎臓病の症状が現れたら、尿毒症に進行する前に、速やかに医師の診察を受けなければなりません。
緑内障
眼の中にある房水という液体が異常に増えることで、眼への圧力が上がって視神経に異常が起こり、視界や視力に障害が生じてしまう病気です。
緑内障は日本人が失明する一番多くの原因になっている病気であり、日本緑内障学会の調べによると40歳以上の場合でも、20人に1人は緑内障を発症しているという調査結果が出ています。
緑内障は大きく分けて慢性緑内障と急性緑内障の2つに分類されます。
慢性緑内障の場合は、自覚症状がほとんどなく、症状が進行してから異常に気付くケースがとても多く、緑内障の患者全体の8割が症状に気付いていなかったという調査結果が出ているんです。
急性緑内障では急激に眼への圧力がかかるために頭痛や吐き気、眼の痛みや充血などの症状が現れます。
緑内障で失われた視界は元に戻すことはできないので、早期発見をして症状の進行を遅らせることがとても重要になってきます。
頭が痛くて吐き気はあるけど熱なしの場合は何科を受診?

頭が痛く、同時に吐き気も起こる…でも熱を計ってみるとない…。
そんなときは医療機関を受診した方がいいのでしょうか。そして医療機関を受診する場合、何科に行けばいいのでしょうか…?分からない方は是非、参考にしてみてください。
病気が起こっている部位によって変わる
上記で挙げた頭痛や吐き気の原因となっている病気は、脳で起こっているものだけでなく、眼や腎臓で起こっている病気もありましたね。
これらの病気は全て発熱の症状があまり見られない病気です。
頭痛や吐き気を伴い、熱が出ない病気は他にもまだまだあります。そしてその原因ごとに病院で何科を受診すれば良いのかが変わってきます。
上記で挙げた病気に限って説明すると、脳挫傷の場合は脳外科を、尿毒症の場合は泌尿器科を、緑内障の場合は眼科を受診するのが良いでしょう。
頭痛や吐き気の他にはっきりとした自覚症状がある場合は、症状が起こっている部位に一番専門家が多い科を受診することをおすすめします。
頭痛や吐き気の他にどんな症状があるのかよく分からない場合は、内科を受診するのが良いでしょう。
その場合、診察を受ける際はどんなに細かいことでもいいので、どこが痛むのか、おかしいと思うところはないか、自分の身体に起こっている症状をできる限り医師に説明しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
頭痛と吐き気があるけど風邪を引いたわけではない…。そんなときに医療機関を受診する場合、何科に行けばいいのかなど詳しくご紹介しました。
上記であげた病気については、頭痛と吐き気が必ずしも一緒に起こるというわけではないのでその点は誤解しないようにしてください。あくまで、症状として出てくる可能性があるということなので、自覚症状と照らし合わせてみて参考にしてもらえたらと思います。
普段と少し違う症状に悩まされたときは速やかに病院に行った方が早期発見にも繋がりますし、安心ですからめんどくさがらずに行くようにしましょう!
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