
風邪をひいてもいないのに微熱や頭痛が起こり、長引くことがあります。
解熱鎮痛剤を飲むと一時的には、微熱と頭痛は落ち着きますが、薬の効果が切れてくる頃にまた微熱と頭痛が再発…。この体調不良の繰り返しはさすがに不安になってしまいますよね。
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そんな本日は、微熱と頭痛が続くときに考えられる病気と原因、そして治し方について見ていきましょう!
微熱や発熱のメカニズムを教えて?
まずは、微熱や発熱のメカニズムについて調べてみました。
参考にしてもらえたらと思います。
発熱はどうやって起こるの?
人間は食べ物を食べます…そして、食べた物を代謝し、熱を生み出します。
そこで生まれた熱(体温)は頭の中にある視床下部という部分で、体に一番合った最適な体温になるように調整されます。
人間の体温は、身の回りの環境温度の影響を受ける皮膚温度と、環境温度の影響を受けにくい深部温度の2つがあります。
正常体温(深部温度)は、37℃前後に設定されていますが、感染症や炎症などにより、ばい菌が取り込まれると視床下部から「体温をあげて病原菌を体が出しなさい」という命令が体に伝わります。
この命令によって血管の収縮や筋肉の震えなどが起き、体温が上がるんです。
微熱とは?
人間の正常体温(深部体温)は37℃前後といわれています。
わきの下や耳で測る体温測定では、外気の影響もあり、本来の体温より1℃前後低くなります。
微熱は、一般的に37~38℃のですが、年齢などの個人差や朝は低く、夜は高くなるという違いもあります。
微熱と頭痛が続く場合に考えられる病気とは?
続いては微熱と頭痛が続くときに考えられる病気にはどういうものがあるのか調べてみました。
慢性疲労症候群
微熱と頭痛が一緒に続くときは、脳の炎症があることが多いとされています。
頻繁に頭痛と微熱が続く場合は、「慢性疲労症候群」という病気の可能性があり、過度な疲労によって日々の生活を送るのが難しくなってしまいます。
見た目は、風邪のようですが、症状が長くて半年以上も続きます。
考えられる原因としては、ストレスにより神経系や免疫が低下することでウイルスが活動的になります。
そのウイルスの活動を抑えようとウイルスに打ち勝つための免疫物質がたくさん作られ、脳に影響を及ぼすのです。
症状としては、倦怠感や疲労感があり、微熱、咽頭痛、関節痛、不眠、頭痛、リンパ節の腫れ、抑うつ気分など個人差はありますが、様々な症状が続きます。
20~50歳代の女性が多くかかると言われています。
副鼻腔炎
鼻の副鼻腔におきる炎症です。
頭が痛くなる症状と鼻づまり、咳の症状で副鼻腔炎の可能性があると判断されます。
副鼻腔炎の場合は耳鼻科を受診するようにしてください。
インフルエンザ
冬の寒い時期に微熱や頭痛が長引いている時には、インフルエンザの可能性が非常に高く考えられます。
インフルエンザというと38℃以上の発熱が起きるのが一般的ですが、インフルエンザの型によっても異なります。
インフルエンザA型の場合は、高熱を伴うことが多いのですが、B型の場合には熱がないのに陽性が出たなんてことも珍しくありません。
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重大な病気の症状として起こっている可能性も?
頭痛は、脳卒中や脳腫瘍、髄膜炎、自律神経のバランスが乱れる自律神経失調症など、脳やその周辺の組織で起こる病気の症状として現れることがあり、微熱は肺結核や肝臓病、腎臓病などの症状としてあらわれることがあります。
女性の場合、妊娠初期や生理前・生理中に体温が高くなることがあります。
微熱と頭痛が続く原因を教えて?

先に述べたように、慢性疲労症候群と自律神経のバランスが乱れる自律神経失調症が微熱・頭痛を引き起こす病気として考えらます。
慢性疲労症候群の原因
この病気は、まだ原因不明とされています。
ストレスにより神経系や免疫が低下することでウイルスが活動的になります。
そのウイルスの活動を抑えようとウイルスに打ち勝つための免疫物質がたくさん作られ、脳に影響を及ぼすと考えられています。
ホルモンの低下、異常な低血圧、栄養不足、アレルギーなども原因の1つとして考えられることもあります。
自律神経失調症の原因
過剰なストレスや、生活のリズムの乱れ、環境の変化、女性ホルモンのバランスの乱れなどが自律神経のバランスが乱すと考えられています。
微熱と頭痛が続く場合の対処法と治し方は?
微熱・頭痛は、体がウイルスを排除しようとして生じる症状のため、病院を早めに受診し、薬を飲んで、ゆっくり体を休めることが大切となります。
その他の方法をご紹介します。
冷やす・温める
頭痛を抑えるには、まず痛いところを冷やしましょう。
普段から頭痛を起こしやすい方は、首や肩が緊張している状態かもしれません。そのため、首や肩を温めて血行をよくすると頭の痛みが緩和したりします。
頭と首や肩を全部温めたり、全部冷やすと逆に頭痛を悪化させてしまう可能性がありますのでやめたほうがいいです。
ツボを押す
背中の肩甲骨と肩甲骨の間にある「風門(ふうもん)」は風邪・肩コリ・頭痛に効果があるとわれています。
自分では、ツボを押すことが難しいため、頼める人がいる場合にはツボを押してもらうことが良いでしょう。
ツボ押しが難しい場合には、カイロを貼っても効果があるようです。
後頸部と首の境目にある「風府(ふうふ)」というツボは、頭痛・眼精疲労・めまいなどに効果があるといわれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
微熱と頭痛が続く場合の原因と、考えられる病気、そして治し方などについて詳しくご紹介しました。
微熱と頭痛は、薬を飲むと一時的には治まり、大丈夫と思いがちですが、長引く場合には、安易に判断せずに早めに受診するようにしましょう。
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