
普段、何気なく生活しているときに頭がくらくらすることはありますか?
一時的な立ちくらみだったら、すぐに改善するので不安はありませんが、頭がずっとくらくらしたりすると、起き上がることも歩くこともできませんよね。ひどい場合には、頭がくらくらして倒れて、頭を打ってしまうなんてこともあるので、注意が必要です。
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少しでも体に症状がある時は、体からの気をつけて~というサインと捉えましょう。そんな本日は頭がくらくらする原因と対処法について詳しく見ていきましょう!
頭がくらくらする6つの原因とは?
頭がくらくらする原因は、1つや2つに絞ることは出来ません。
そのため、どういった時に頭がくらくらするのか詳しく説明していきますね。
鉄欠乏性貧血
大抵の方は、頭がくらくらする時には貧血じゃないの?と疑うと思います。
貧血というのは、血液中のヘモグロビンという血球が少なくなっている状態のことを言います。
ヘモグロビンが少なくなると、心臓から送り出される血液の流れも悪くなり、脳へ十分に血液や酸素が送られません。
その結果、脳が酸欠状態となり、頭がくらくらしてしまうんです。では、脳が酸欠状態になるとどのような症状が出るのでしょうか。
頭痛、胸がどきどきする(動悸)、息がはぁはぁする(息切れ)、体がだるい(倦怠感)という症状が体に起こります。
そんな貧血ですが、普段の生活から改善することが可能なんです。
バランスの良い食生活と規則正しい生活が肝になってくるんですが、最近では鉄剤のサプリメントなどもドラッグストアで見かけることがありますよね。
普段から鉄を多く含んだ食材をとるようにしたり、貧血を起こしやすい方は鉄剤のサプリメントを摂るのもアリだと思いますよ。
低血圧
低血圧の中には、立ちあがる際に頭がくらくらしてしまう、起立性低血圧というものがあります。
疲れやストレスなどで血圧が下がってしまい、脳が酸欠状態になってしまうのが原因です。
普段から自分の血圧は正常か、低血圧かを知っておくといいですね。
低血圧の場合、日頃から疲れやすく、1回の食事量が少ない方が多いです。
貧血同様に、バランスのとれた食事や規則正しい生活で改善することができますよ。
朝ご飯を抜いたり、朝ご飯を食べるのが苦手という方も多くいるとは思いますが、1日の始まり、朝に口に入れるものはその日のパワー源になります。
ご飯やパンは無理でも野菜ジュースやスープのみでもいいので、朝に少しでも摂るように心がけましょう。
冷え性
冷え性でなんで頭がくらくらするの?と思われる方もいるのではないでしょうか。
冷え性は、血液の流れが悪いことで、手足の先の方にある末梢血管に血液が十分流れず、手足が冷たくなってしまいます。
貧血や低血圧でも述べたように、血液の流れが悪いと、手足への血液の流れのみならず、脳への血液の流れも悪くなります。
脳への血液の流れが悪い時は、脳が酸欠状態になるとお話しましたが、その状態になると、頭がくらくらしてしまうのです。
冷え性は、冬から春にかけて自覚する方がとても多いですね。
そのため、この時期に頭がくらくらすることがよくある方は、冷え性が原因になっている可能性があると考えてもよいと思います。
全身の血液の流れをよくするために、ウォーキングなどの運動を日頃から行うと緩和できると思いますよ。
肩こり
最近では、スマホやパソコンの利用者が増えたことにより、首凝りや肩こりをお持ちの方はとても多くなっているんじゃないかと思います。
ずっと同じ姿勢で長時間、デスクワークをしていることが多くなっているのも原因のひとつですよね。
そんな方は、首凝りや肩こりを起こしやすいです。(肩こりも血液の流れが悪いことで起こります。)
先にも述べたように血液の流れが悪いことで、脳が酸欠状態になる…その結果、頭がくらくらしてしまうのです。
どうしたら肩こりや血液の流れの悪さを解消できるでしょうか。
それは、肩を温めたり、日々の適度な運動を心がけることで解消されるといわれていますね。
ただし、肩こりからめまいや頭痛が起きている際には、無理に運動はせずに薬や病院に頼ることも必要です。
自律神経失調症
自律神経失調症という名前をよく聞いたことがあると思います。
ですが、聞いたことはあっても具体的にどんな病気なのかを知らない人も多いと思います。
自律神経失調症は、交感神経(活動的な時に働く)と副交感神経(睡眠中やリラックス時に働く)の働き方のバランスが乱れた時に起こります。
自律神経はちょっとした疲れやストレスなどで、乱れやすいくらいとてもナイーブなものです。
自律神経の乱れは女性に起こりやすいといわれています。
更年期障害では、女性ホルモンの量が減ることで、自律神経の乱れを起こしてしまいます。疲れやストレスをためないようにすることで、自律神経の乱れを防ぐことができるので頭に入れておきましょう!
適度なストレス発散もとても大事なことなんですね。
月経前症候群
月経前症候群は、女性のみが該当します。
症状としましては、月経の約1週間前より頭がくらくらしたり、肌荒れや精神的に不安定になったりします。
これは、女性ホルモンの乱れによるものから起こります。
ですが全ての女性に起こる症状なのかと言うと、実はそうではありません。
ストレスや日頃の食生活の乱れからも起こりやすく、月経前はストレスや食生活の乱れを起こさないように生活するのが良いと言われています。
症状がひどい場合には、自分はおかしいのではと悩まずに婦人科を受診しましょう。
最近になって、名前が広がるようになった病気ですし、男性の多い職場や環境では理解されにくいことも多いかもしれません。
ですが、1人で悩んでしまうことで、それがよりストレスとなり、さらに症状が悪化してしまいます。
吐き気やめまいがする場合は何科を受診?

頭がくらくらする以外に吐き気やめまいが起こる場合には、以下の病気が考えられます。
その際には、何科を受診したら良いのか分からないと思うので詳しくご紹介しましょう!
低血圧
頭がくらくらする原因でもお話した低血圧の場合には、血圧の問題のため、一般内科受診で良いでしょう。
かかりつけの内科がある方は、そちらで相談されるのもよいと思います。
自律神経失調症
こちらの病気も頭がくらくらする原因でもお話しましたね。
自律神経失調症の場合には、神経の問題ですので、神経内科や心療内科の受診が良いかと思います。
女性の場合には、女性ホルモンが関連していることもありますので、婦人科を受診し、月経前症候群(PMS)か自律神経失調症かを判断してもらってもよいと思います。
月経前症候群
こちらの病気も頭がくらくらする原因でもお話しましたね。
女性特有の症状ですので、婦人科受診が適しています。
婦人科受診の際には、内診をすることも考えられるため、月経中は避けて、受診されたらいいですよ。
更年期障害
以前は、40代から閉経にかけて起こるものでしたが、近年30歳前後から起こる方もいます。
女性ホルモンの中にエストロゲンというホルモンがあります。
このエストロゲンの分泌が30代頃が最高潮となり、その最高潮を超えると、卵巣の機能が落ちていくため、分泌される量も減ってくるのです。
特に、この最高潮を超えた後の時期から閉経までの期間を、耳にすることが多い、更年期と言うんです。
更年期は、最高潮に達していたエストロゲンが急に減っていくため、体がその変化についていけずに体に色んな不調が出てきます。
月経前症候群や自律神経失調症でもお話したように、女性ホルモンのバランスが崩れると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
その結果、頭がくらくらしたり、めまい、吐き気、体の冷えなどが起きてくるんです。
では、どうして女性ホルモンが減るだけでこのような不調が出るのでしょうか。
脳の一部に視床下部というところがあります。
そこでは、卵巣に女性ホルモンの1つである「エストロゲンを出しなさい!」と指令を出しています。
更年期のように閉経に向かって卵巣の機能が落ちていくことで、エストロゲンが減っていっているにも関わらず、脳の視床下部は、その変化についていけずに「エストロゲンを出しなさい!」の指令を続けてしまっています。
そして、視床下部にある自律神経にも影響を与えてしまうのです。視床下部しっかりして~っと言いたいところですが・・・。
更年期症状は、全く感じない方もいますし、症状がひどい方もいたりと個人差が大きいのが特徴なんです。
精神的にも影響を与えやすく、もともと社交的だった方が更年期障害中には、人に会いたくないため、引きこもってしまうなんてこともよくあるんですよ。
更年期障害は、月経前症候群同様に女性ホルモンに関連した病気ですので、婦人科を受診するのが適しています。
メニエール病
メニエール病という名前を聞いたことはありますか?
珍しい名前なので聞いたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
メニエール病は、耳の中にある内耳という部分に何らかの異常がおき、身体に様々な症状が現れます。
メニエール病の明らかな原因は、まだはっきり分っていませんが、日頃のストレスによって、内耳というところを満たしている液体(リンパ液)がたくさん出てしまい、症状を起こしてしまうようです。
症状は、頭がくらくらしたり、めまい、耳が聞こえない(難聴)、耳鳴りなどが特徴的です。
メニエール病の症状であるめまい、頭がくらくらするというのは、皆さんが想像している立ちくらみ程度のめまいではありません。
想像を超えるほどの激しいめまいと言われています。
めまいが起こることで、吐き気、動悸などを併発する方もいます。
メニエール病を発症した場合は、耳の病気のため、耳鼻科受診をおススメします。
耳鼻科の中でも鼻専門の先生がいたりすることもありますので、メニエール病が対象かを事前に調べて受診されるといいですね。
最近では、めまいクリニックという名前で、めまいをメインとして診てくれる耳鼻科もありますよ。
頭がくらくらする場合の対処法とは?
頭がくらくらする場合の治し方や対処法は、病気の説明のところでもお話したので、ここでは簡単にさせていただきます。
どの病気にも当てはまることですが、もちろん病院を受診して、薬を飲むことももちろん大事です。
ですが、日頃からのバランスの良い食生活や規則正しい生活こそが病気の予防や病気にかかったときに治りが早い免疫力を作ってくれます。
そんな私もここに書けるほど規則正しい生活を送っていませんが、やはり体調が悪くなる時は、少し乱れた生活をしている時だなと実感しちゃいますね。
いざというときの病気に対抗できるくらいの免疫力を体に温存するためにも日ごろの食生活や生活習慣の見直しがとても大事なことだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
頭がくらくらする場合の原因や考えられる病気について詳しくご紹介しました。
頭がくらくらする原因というのはひとつやふたつでは解明できないくらいいろいろな事柄が関わってくるということです。どの原因にしても普段の生活リズムが大切ということが分りましたよね。
私も自分自身の生活習慣をいまいちど見直そうと思いました。
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