
ものを噛むとこめかみの辺りが痛くなってしまう…。
このような症状でお悩みの人は何か病気を抱えている可能性があります。なぜものを噛むと、こめかみが痛むのか?そして、どのような原因が考えられるのでしょうか?
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今回はものを噛んだ時、頭痛が起こる原因や対処法について詳しく解説していきます。
噛むと頭痛がする原因とは?
まず、噛むことによって頭痛がしたり、こめかみの部分が痛くなる原因について詳しく見ていきましょう。
歯の食いしばりによって頭痛が起きる
歯をギリギリと食いしばる行為は、漫画のシーンでよく見かけたりしますよね。
相手への憎しみや悔しさが分かりやすく現れるためなのでしょうか。
ですが、漫画ではなく、現実で歯を食いしばる行為が癖になっている人は、すぐに辞めましょう。
歯を食いしばる行為には様々な悪影響があり、それによって頭痛が起きてしまうこともあるのです。
あとは、睡眠時の歯ぎしりなども無意識のうちに行なっているためにそれが癖になっている人もいます。
寝ているときに歯ぎしりなどをしてしまう人は睡眠用のマウスピースなどを歯医者さんで作ってもらうことも出来るので相談してみるといいかもしれませんね。
筋肉を酷使する
ものを噛む時にこめかみの部分を触ると、動いていることが分かります。
これは側頭筋という頭の筋肉が、ものを噛む時に使われているためですが、歯を食いしばると、この側頭筋に多大な負担がかかります。
歯の食いしばりは睡眠時や、ゲームや仕事などの作業に集中している時に、無意識のうちに行っていることがほとんどです。
食いしばりを繰り返すことで、この側頭筋に疲労が溜まっていき、血行不良から緊張型頭痛を起こすことがあります。
ものを噛む時には側頭筋の他にも、首や肩の筋肉も連動して動いているため、食いしばりを繰り返すと首や肩の筋肉の凝りから、緊張型頭痛を起こしてしまうこともあります。
歯や顎へ負担がかかる
歯の食いしばりは筋肉のみならず、歯や顎へも多大な負担をかけます。
歯に負担がかかると、歯周病の発症リスクが上がったり、歯が削れてヒビが入ることもあります。
他にも歯の根本の部分が、食いしばりによって炎症を起こしてしまう場合もあります。
食いしばりは他にも、顎に負担をかけて顎関節症(後述)を引き起こす原因となります。
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噛むとこめかみが痛くなる病気は?
ものを噛む時に、こめかみの部分が痛む場合の原因については特定の病気が関わっていることがあります。
そちらについてひとつずつ見ていきましょう。
顎関節症
前述した歯の食いしばりなど、顎の筋肉を酷使する行為を続けてしまうと、顎関節がズレたり、顎の筋肉である咀嚼筋が痛みを起こす顎関節症を引き起こします。
顎関節症は他にも、歯の噛み合わせが生まれつき悪い人や、関節にある軟骨がすり減ることで起こる、変形性関節症が原因で発症することがあります。
三叉神経痛
顔面に突然、電気が走ったようなビリっとした痛みが起こるようになる病気です。
詳しい原因は良く分かっていませんが、顔面の感覚を司る三叉神経が、血管や腫瘍などに圧迫されて痛みが起こるようになると言われています。
この三叉神経痛を発症していると、ものを噛む時に痛みが起こることがあります。
噛むと頭痛がする場合の対処法を教えて?

噛むと頭痛がしたり、こめかみの部分が痛くなってしまう場合の対処法をご紹介したいと思います。
ものを噛んでいるときによく頭痛が起こる方は是非、頭に入れておいてくださいね。
歯の食いしばりに気を付ける
こめかみが痛む主な原因となる食いしばりが癖となっている場合には、常に食いしばりをしていないか意識して生活することで、食いしばりを抑えることが可能になってきます。
睡眠時など無意識の状態で食いしばりをしている場合は自分の歯に合ったマウスピースなどを使って対処するようにしましょう。
その場合はお近くの歯医者さんなどに相談してください。
ストレスを解消する
ストレスが溜まっていると、無意識のうちに食いしばりや、睡眠時に歯ぎしりをして、歯や側頭筋などに多大な負担をかけていることがあります。
休日に趣味に没頭したり、楽しみを見つけて実践することでストレスが解消されて、食いしばりを無くすことに繋がります。
三叉神経痛の場合には外科手術が必要なことも
三叉神経痛の治療には投薬によるものもありますが、再発の可能性もあり、根本的な治療をするためには外科手術で神経を圧迫している腫瘍を取り除いたり、血管を引き離す作業が必要となります。
原因によって治療法は大きく変わりますが、ものを噛んだだけで、こめかみが痛むということは、それだけ症状が進行している可能性があるため、そのまま放置せずに早めに病院に行ってお医者さんに相談しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご飯を食べたり、ものを噛んだときにズキっと頭が痛んだり、こめかみの部分が痛んだりする場合の原因や対処法について詳しくご紹介しました。
重大な疾患に繋がるというわけでもないですが、ものを噛むときだけ頭痛がするのはやはり不安になってしまいますよね。
普段からなるべくストレスを溜めず、歯ぎしりや食いしばりを軽減できるように対処したいものです。
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